金剛界曼陀羅とは


      金剛界曼荼羅

 

 

荘厳なる大宇宙のヴィジョンの曼陀羅
ありとあらゆる仏たちがいます。 ひとつ一つが、その意味が認められ、中心となるべき仏のもとに配置されています。 秩序と調和、多様性の合一。 これこそが、密教の提示する大宇宙のヴィジョンです。
揺らぐことのない完成された図案、構図であり、見るものを超越的な空間へと誘う、イマジネーションの源泉と言えるでしょう。

金剛界曼陀羅」とは、「金剛如来」の曼陀羅という意味であり、大日如来自らを「一切義成就菩薩」として現し、修行の末に「如来」となって開眼した悟りの世界です。

大日如来は、成道以前の釈尊すなわち「一切義成就菩薩」(全ての目的を達成する菩薩の意)となってこの世に現れました。 この菩薩は苦行の果てに「一切に如来」から、悟りに至る真実の修行方法です。 金剛とは「悟りの智慧を体現する大日如来を、中心とした諸尊の集まりです。